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顧客とアプリケーション

世界中の医療施設が、患者の診断と治療をより簡単に、より低価格で行う技術発展の恩恵を受けています。患者がハードウェア技術を扱う方法を、データ収集と解析の改善を通じて変革することが期待されています。Apacerと当社のテクノロジーパートナー企業は、ヘルスケア産業の新技術導入を促進させるため、全力で取り組んでいます。

眼科用のヘルスケア技術を専門とする大手メーカーが、Apacerに依頼を持ちかけました。同社は眼底検査デバイスの機能を改善しようとする中、理想的なメモリーコンポーネ

 

課題

対象の製品は、高解像度画像を収集して診断をサポートするよう設計されています。顧客は、産業グレードのSSDでなければそれが実現できないことを理解していました。高解像度画像は大きな容量を消費し、より頻繁に画像を受領する可能性があるため、低遅延かつ大容量のSSDが不可欠でした。また対象の機器は長い使用寿命と高信頼性が要求されるため、産業グレードのSSDが有利になります。

複雑な技術を使用し、製品のサイズも変更できないため、顧客は低消費電力で済む方法も探っていました。また、内部機構が密集しており、多数の電子機器に囲まれた環境で静電気が蓄積する可能性も心配されていました。しかし、顧客はApacerの技術スタッフがそうした問題に対処する専門家であることも理解しており、Apacerが提供する広範なバリュー付加テクノロジーであればどんな難題も解決できると信じていました

 

ソリューションとテクノロジー

 

上記の条件を念頭に、Apacerのコンサルティング担当者は行動を開始しました。顧客との話し合いや相談を重ねた結果、コンパクト設計のApacer製SSDを使用することが決定しました。同製品は、Apacerが特許を取得した電源ケーブル不要のソリューションも備えています。これにより信号の整合性を失う問題を解消でき、同時にマザーボードの配置をより柔軟に行えます。また、このSSDは優れた耐久性(60,000サイクルの書き込み/消去)、低消費電力、高速転送が理由で選ばれたSLCテクノロジーをベースにしていました。

Apacerのエンジニアはまた、SSDが静電気放電にも耐えられるよう、試験を実施しています。現代の病院の電子製品が置かれる環境は理想的とは言えず、ESD干渉は深刻な脅威となっています。顧客の技術チームとApacerの専門家は話し合いを重ね、数々の変更を加えました。結果として、同SSDは12kVのESD試験に合格し、多数の繊細な電子デバイスが存在する環境でも信頼性を確保しています。

 

結果とメリット

顧客は、提案されたSDM5A SSDが狭い空間に収納でき、かつ優れた性能を提供できることに満足しました。今後も、Apacerは同顧客がブランドを成長させ高レベルの眼科デバイスを拡大する中、技術提携を継続させます。